リスクをとる|自分のスキルより技術の高い案件を請ける
今回もこのような案件の相談がまわってきたのでこれについてお話をします。
もちろんどのような案件の相談だったか、
ではなくて自分の現在の力量ではちょっとキツい!と思える案件に対応する時の思考について記します。
もちろんこれが正解!というわけではなく、いち事例のご紹介と思ってください。
まだ起業したてで、案件の相談を受けたときの判断をする際の参考になれば幸いです。
無理をしてでも頑張るメリットとデメリット
当然いつもと同じペースでは進められません。
作業内容だけではなく取り組む方法から違うこともあります。
このような案件を請ける際のメリット・デメリットをご紹介します。
得られるメリット
無事に案件を完了した後には、はぐれメタルを倒した後のような経験値獲得が待っています。
視野が広がり、それに伴って判断の選択肢も広がっていると思います。
これは次回以降に請ける案件の作業だけでなく、商談の場のトークでも大きく役立ちます。
自信にも繋がっているので、これを重ねていくのと避けて通っていくのとでは、3年後5年後に身に纏っている雰囲気に大きな差が出ると思います。
当然発生するデメリット
上記のメリットは個人的にはとても重要なものです。
その分それなりのデメリット(リスク)もあります。
これを理解した上でそれでも飛び込み、対応しきれるかどうかが鍵になります。
多くの時間を使う
現在の技術力を越えた案件を請けるので、当然それに対応するために多くの時間を要します。
下調べはもちろん対応しながら並行して情報収集、うまくいかなかった箇所への対応等、通常の倍以上の時間を使うかもしれません。
流石に繁忙期には避けたいところです。
迷惑をかける可能性がある
通常よりスムーズに進められないので、先方にご迷惑をおかけする可能性は出てきます。もちろんそのようなことが無いように徹底をします。
ご迷惑をおかけすると単純に信用に傷がつきます。
これは大きなリスクで、次回以降の案件にも影響してくると思われます。
そのようなことにならないように取り組むことで、強制的に知識と技術を身に着けることが出来ます。
最悪納品できないという可能性
一番あってはならないことですが、自身の技術以上の案件を請けるので可能性としてはあります。
そうならないように万全をつくし、場合によっては誰かの手を借りることも必要になります。
そういった予防線を張っておくこと自体も経験になります。力量の範囲内での仕事をしていれば単調ないつもどおりの作業で進行し、よほどのことがない限り出会うことはないからです。
今回の事例紹介
私は普段Webサイトの受託制作を中心に行なっていて、それが90%以上の割合です。
WebサイトはWordPressで構築し、ほとんど例外はありません。
そんな中で今回相談を請けた案件は、近所のSIerからの相談でした。
バックエンドは完全に対応するので、フロント部分をお任せしたいという内容です。
普段のWebサイト構築の進行は、ワイヤーフレーム作成→デザイン(Illustrator)→構築という流れなのですが、Illustratorでのデザイン工程をすっとばすかたちで進めることになっています。
既存システムがベースになっているのである程度マークアップはされているのですが、頭の中でイメージしながらプレビューとにらめっこをして進めることになると思います。
また通常よりもコンポーネントを意識した構築が要求されており、その上クイックなレスポンスを求められています。
明らかに普段の業務の枠を越えていますが、「不可能ではない」というところがポイントかもしれません。
見極め方がむずかしいかも?
問題なのは見極め方かもしれませんね。
前述のように、大変だけど「不可能ではない」というところで判断するといいかもしれません。最悪は解決をしてくれる誰かを確保しておくというのも重要かもですね。
ともあれ請けたとなれば必死になってついていきましょう。
好きな業界で仕事をしている皆さんは、実際その状況になると多分楽しいと思います。
あたらしい情報を得られ、新しいスキルを身につけられ、視野や選択肢が広がるということにワクワクすると思います。
皆様の今後益々のご発展をお祈り申し上げます。