なお
2020.06.11

WordPressの使い方を教えてます!でも全ては伝えない?マスターさせる必要が無い理由。

WordPressの知識を1から10まで教えてもらう必要は無い

初心者スタッフも含めて、過去いろんな人にWeb系スキルを教える機会がありました。

懇切丁寧に順序立てて教えてみたこともありました。

でも1から10まで全部を教えていては、膨大な時間を消費してしまう上に中々実践に映ることが出来ません。インプットばかりでアウトプットをする機会が無いようでは記憶への定着も期待できません。

どのようなジャンルでも構いませんので、テキストを思い浮かべてみて下さい。
多くの人は最初から読み始めて順々に理解を深めていくのではないでしょうか。

WordPressの知識を書籍から身につける際も同様だと思います。実際に私もそのようにしてきました。

しかし少なくともWordPressに限って言えば、ポイントを抑えて理解をするほうが圧倒的に早く効率もいいです。
最小限に絞って理解をしたあとに、情報の肉付けを行うので頭の中での整理もしやすい。

これは教える側だけでなく学ぶ側も同じ心構えでいる必要があります。
そのポイントとなる部分を見定めようとする行為がまた重要になるからです。

独習できるスキルを身につけることが必要!

以前とあるスタッフから、「自分で調べてばかりで何も教えてもらってない!」と言われたことがありました。

それは大きな間違いです。

知識や技術がなければ調べることもできませんし、逆に自分で調べることができればそんなに効率のいいことはありません。

1から10まで教えてもらわないと理解できないようでは成長も期待できないと思います。
自分で調べられるということはそれだけの理解ができているということに他なりません。

また一つひとつ時間をかけてじっくり理解をしながら進んでいった場合、復習の仕方はどうなるでしょうか。
おそらく学んだことを反復するということになるでしょう。

しかし要点を抑えてポイントのみ理解をしてもらった場合、いい意味で情報が少ないので「ここをこう変えたらどうなるんだろう」「あの表現はどうやってやるんだろう」と疑問が湧いてきます。

疑問が湧けば、考え、悩み、仮説を立てて実際に試してみるということができます。解決しなくても何が分からないのかが明確になっているので、質問をしやすくなります。

なにより悩んだことでより記憶に残りやすくなります。

この疑問に思って調べて試す、ということが何よりの独習になると思います。

大事なことは「覚える」ということではないのです。

初心者スタッフやWeb系に転職を目指す人に教えた結果、十人十色なので向き不向きはある

これまで教えてきたメンバーを思い出すと本当に多様性に溢れていました。

イメージでの理解が苦手で言語処理能力に特化している人、その真逆で全てをイメージで理解して言語化が苦手な人、もともと関心も知識もある程度あり理解力も高い人、思い込みで突き進んで集中力にも欠ける人。

これら全ての人に同じ手法が適用できるとは思っていません。
その人その人が現状どこまで理解ができていて、どこに意識が向いているのか、あらゆることを感じながらその人にあわせて対応していくことが重要だと思います。

特に、最初はどんな人でも「図でイメージして理解・納得する」ことが分かりやすいと思っていたところに、箇条書きや文章でないと理解できないという意見が出てきたときには衝撃を受けました。

ここだけはどんな人も同じだろうと思っているものも、例外がある可能性があると考えると、教える側が想定する範囲は思ったより広い。

根本の理解が最重要であとは肉付け作業!

ともあれその中でも多くの割合の人に適用できて、ボリュームと時間を最小限に想定をした「ポイントの理解を助け、あとは自分で知識の肉付けをする」というやり方が幅広く対応できる手法だと感じています。

そのポイントとなる部分も、現在進行形でブラッシュアップ中です。

もしWordPress関連で疑問点等ございましたら、お気軽にご相談下さい。

全てには対応できないかも知れませんが、極力確認をしてご返答差し上げたいと思います。

そのスキルが一人でも多くの方の今後にお役に立てられたら幸いです。