なお
2021.10.31

あえて敷居の高い地域向けサービスを作る|地域のITリテラシーを上げるための荒療治?

パソコンは得意ですか?
新しい技術やサービが出てきた時に対応できていますか?

「このサービスいるー?」って思って手を出すことすらしていませんか?

ITリテラシーの向上が必要だと思う理由と、
ITリテラシーを上げるにはどうしたらいいのか、
ということについて考えてみたことをアウトプットしています。

生活が資本主義経済の上にある以上ITリテラシー向上は必須

原始的な社会であれば、
飢えをしのいで外敵から身を守っていれば人間は生きていけます。

それはそれで大変だと思いますけれど考えることは少なくて済みそうですね。

でも現代社会は資本主義経済の上に成り立っていて、
とっても複雑になっています。(多分無駄なものも無数にあると思います。)

その複雑な社会が前提となってしまっているため、
生きていく上でたくさんの「やらなければいけないこと」を避けられない状態になっています。

ことテクノロジーに関しては進化を止められず、
生活にも密接に関わってくるため無視をすることができません。

正確には無視をすることもできるのですが、
相対的に生きることが大変になってしまう。

例えば新型コロナウィルスの影響下において、
各種支援金制度の申請をネットで行う必要がありましたよね。

でも役所のロビーで高齢者の方が所員を捕まえて、
パソコンは難しいからといって時間を奪ってしまっている光景を見ました。

ITリテラシーの有無による格差は確実に広まっていきます。

ITリテラシー向上のアイデア

これまで見聞きしてきた情報をもとにすると、
諸外国と比較して日本人のITリテラシーはおそらく低い方です。

高度経済成長期以降経済大国として成長してきた日本のイメージを持ったまま、
時代についていけずそのことにも気づけていないという現状があるのではないでしょうか。

現在まさに蛙が茹でられている状態で、
まあまあの温度にまで上昇してきています。

自分は日本が好きだしその中でもやっぱり生まれ育ったこの地域が好きです。

ITにおいては国ごと遅れているであろうこの現状において、
特定の企業による巻き返しを期待するよりも、
まずは国民全体のITリテラシーを向上することが必要なのではないでしょうか。

ではどうやったらそんなことができるのか・・・

手取り足取りよりも荒療治?

案外荒療治の方がいいような気がしてきました。

パソコン教室やプログラミングスクールは数多存在し、
ググれば初学者用の情報はあふれるほど出てきます。

にもかかわらずそれらのスキルを身に着けている人がどのくらいいるでしょうか。
そもそも必要な情報をググるスキルすら怪しいと思っています。

そんなことない、みんな頑張ってる、
と思いたいのですがまずはこの現状を直視しないといけない。

生きるために頑張らないといけないってしんどいですね。
原始的な社会、動物としての本質的な生き方にとっても反している。本来不要な努力だと思います。

けれども前述のとおり資本主義経済が前提となってしまっているため、
向き合わないといけない。

でも知識やスキルが低い人にあわあせてどんなに目線を下げても、
結局現状は変わらないと思います。それはこの現状が示しています。

であれば初学者向けの情報については、
義務教育、これからも増えるであろうパソコン教室やプログラミングスクールにまかせて、
別の施策が必要だと考えました。

それが荒療治です。

サービス利用の敷居を上げる

荒療治といっても痛みは発生しません。
ただ必要なサービスを利用するためのハードルを上げるだけです。

おそらく地域向けのサービスをつくるとき、
「誰でも使いやすい」ことを前提としたサービス開発を行うはずです。

それとは真逆に、
サービスを利用するためには一定の知識やスキルが必要な状態にします。

たとえばログインをmetamaskで行うようにすれば、
「仮想通貨」「ウォレット」を始めとしてプラグインの導入や情報を調べるスキルなど、
乗り越えなければいけないハードルをつくることができます。

もしもそのサービスが自分の求めているものであれば、
なんとかして利用しようとするのではないでしょうか。

その「なんとかして」という意識が重要だと考えています。

パソコン教室やプログラミングスクールを利用する動機というのは、
「これから必要になるだろうから」「パソコンくらいさわれないと」という義務感に近いものがあると思います。

学習意欲を高めるのはやはり欲求ではないでしょうか。

その先に求めるものがあれば、なんとかして情報を得てどうにかしようとするはず。

極端な話そのサービスは娯楽ではなく生活に必須なサービスにして、
利用できない人は不利益を被るくらいでもいいと思います。

それくらいでないと「なんとかしよう」と本気で思えないのではないでしょうか。

時代の変化に対して、もう甘えていられない状態になっていると思います。

やるならまずは地域から試してみる

これを全国を対象に試してみることは難しいですが、
地域を対象に試してみることはできると思います。

もちろん行政を絡めて本当に必要なサービスで試すことはできません。

いち事業所としての自分が運営できるレベルで、
サービスを一つ立ち上げてみようと思っています。

ハードルは高くしますがユーザーに優しくないわけではありません。
使いやすいサービスというのは必須です。

ただある程度の知識とスキルがないと利用できないようにするだけ。

失敗する可能性が高いどころではないですが、
何らかの情報を得られればいいなと思っています。

来年に完成するといいな。
できあがったらまたお伝えしますね。