目的は地方と都市部の人口差減|手段としてのマンガの難しさ
ただの地方紹介マンガでいいのか
どうやったらマンガを使って地域貢献ができるのか。
それを考えない日はありません。
そもそも「地域貢献」に対する是非・賛否等もあるかと思いますが、
それはおいておきます。
自分が地域貢献をしたいのは、
生まれ育ったこの地域を可能な限り持続可能な地域にしたいという感情が同期なので、
理屈はどうだっていいと思っています。
そして手段としてのマンガが適切かどうかもあまり関係ありません。
自分がマンガを描くことが好きだからそれを手段に選んでいます。
そうでなければ続けられないし、
なにより結果につながらない気がします。
そしてマンガはかなり有効な手段だとも思っています。
あとの人生は死ぬまでマンガを描いていたいとも思っているので、
それを地域貢献に使うというのは自分のなかで一貫をしていて、
自分のリソースを限りなく有効に使えると考えています。
でもマンガで地方活性化、と考えたときにまず地域紹介マンガが思い浮かびますが、
これを続けてもあまり意味がないような気がしています。
地域紹介コンテンツは、
他者が見たときに「ああ地域紹介ものか」と感じてしまって、
それだけで関心が薄れる気がしています。
コンテンツとして一応ストックをしておいて、
「そのコンテンツもある」という状態にしておくのはいいと思うのですが、
できれば効果的なコンテンツにその時間は費やしたいです。
一時だけ見られるブームを作ってはだめ
またコンテンツを作る中で「バズる」という可能性はゼロではありません。
そうすると一時的に多くの人に見られたり、
SNSのフォロワーが増えるかもしれません。
ただ一時的に湧いたとしても、
地域活性を考えると継続して関心を持ってもらえなければ意味がありません。
定着してずっと楽しまれるコンテンツ。
ただの地域紹介コンテンツだとそれは難しいと思います。
推されると引いてしまう心理
また地域紹介マンガとなると、
「ここがこんなに魅力的です」「こんなに美味しいお店があります」「ここの眺めが絶景です」
といった一方的に推してしまうコンテンツになりがちだと思います。
個人的にはこれだと全然興味がわきません。
その地域に行くことが決まっていて、その事前情報を収集している時でもなければじっくりと見ようとは思わない気がします。
地域紹介コンテンツはほとんどこの形になってしまうので、
継続して関心を持ってもらえるコンテンツになるにはかなりハードルが高そうです。
気になってもらうことが大切
現段階での個人的な正解の一つは、
「気になってもらう」ということです。
定番ですが押してだめなら・・・というやつです。
大前提としてコンテンツが面白い、興味が湧くものである必要があると思いますが、
その内容が必ずしも地域のことではなくていいと思っています。
でもそのマンガの舞台が気になったり背景が気になったり、
調べてみたらある地域だった、ちょっと行ってみたいな、
というこれくらいの感覚でいいと思います。
あくまで見る側の人に寄ってきてもらわないと意味がなくて、
こちらからいくら推してもだめだとおもいます。まさにできない営業さんスタイルになってしまいます。
出した結論は「まずは自分の認知度を上げること」
これまで最も避けてきたことだったのですが、
考えれば考えるほどこれが手っ取り早いと思えました。
自分の認知度さえ上げてしまえば、関心を持ってもらえるようになれば、
あとはちゃんとしたコンテンツを出し続ければおそらく見てもらえる。
インフルエンサーの立場に近いかもしれません。
そこに達するために必要なのは自分をコントロールするだけ、
自分が一番コントロールしやすいのは自分自身なので、
かけたリソースをほぼ無駄なく結果にコミットする手段として使えます。
以前は自社でまずは利益を上げて、
それを周りに還元しようと思っていたのですが、
影響力を還元するほうがより継続力があると思っています。
そのためにはまずは自分に注力し続ける必要があるので、
その時間は地域貢献とは違う行動を続けなければなりません。
でもその先の状態に向かって、
少なくとも2〜3年の間は自分の影響力を上げることに費やしていこうと思います。
あとから振り返ってこの判断が正解だったと思えるよう、
邁進します。